世界観

人の負の感情にとりつき、その感情を増殖させる『(はく)
実体はなく、精神を破壊するその存在は魔と呼ぶにふさわしかった。
魄にとりつかれた者は、感情を表す言葉を食われていき次第にその身を滅ぼしていった。
対して、その魔を浄化させる力を『(おぼろ)』と呼び、石を媒体として朧を操る人を『言守(ことのかみ)』と呼んだ。

言守によって救われる人々。
しかし、人あらざるものの力──朧を使うことの代償は、同じく感情であった。
言守と魄。
相対する二つの力が、今ぶつかる──

一部に暴力的・残虐的なシーンや性的な描写が含まれています

5つの拠点

臍央せいおう

都市部。科学技術が進んでいて、人工物・ロボットの技術産業が盛んである。
近未来的なイメージで、朧をはめ込んだ武器も精製されている。

天本あまもと

臍央のに位置する都市。森の都とも呼ばれ、花などの植物を取り扱った特産物が盛ん。本編に登場する”ラテイユの花”はここでしか咲かない。
鬼の住む里はこの地域の樹海に存在すると言われている。

緋華見ひかみ

臍央のに位置する都市。火の都とも呼ばれ、1年を通して暖かい。火山や砂丘もあり、火を使った工芸品(ガラス細工など)や独自の細工や柄の織物も特産である。海に囲まれている小さな離島もこの地域に含まれる。

鋭牙するが

臍央の西に位置する都市。鉱山の都とも呼ばれ、作物が育ちにくい代わりに鉱石などがよく採れる。その鉱石を加工した工芸品やシルバーアクセサリーが特産物で、一般的な武器の生成も行われている。職人の町。

玄水くろず

臍央の北に位置する都市。水の都とも呼ばれ、漁業も盛んである。また、一年中溶けることのない雪山(霊峰)が北の奥側にあり、そこでは狩猟民族も暮らしている。玄水の中でも北と南でかなり気候は異なる。