Love Case -アイのいれもの-– category –
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99.7
保護中: SCENE2|R(30)階 0:23:56 樫倉晟
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99.7
SCENE1|27階 0:00:09 樫倉晟
❚音楽と一緒にどうぞ(音量にはご注意ください) 楽曲提供|音楽の卵|旅のはじめ 気付くとそこはホテルの一室だった。 オープニングで流れた音声が終わりの言葉を告げた後、白い光に包まれた。その強さに目を閉じた晟が次に見た光景がこの部屋だった... -
99.7
オープニング|99.7
❚音楽と一緒にどうぞ(音量にはご注意ください) 楽曲提供|音楽の卵|時計紡ぎ ようこそ99.7の世界へ。これは脱出ゲームである。 プレイヤーの君たちは、その大いなる知恵と勇気を使い、ゲームをクリアしてもらいたい。途中、様々な試練が君たちを襲うだ... -
Len*Ren
理性と欲望の天秤3
それは数時間経った今も変わらずにいた。その間に後片付けをしようが、風呂に入ろうが、気持ちはさっぱりしない。悶々とした気持ちを抱え、智孝はベッドの上に寝転がった。うまく整理できない頭の中とは正反対に、体はベッドに沈んだままだ。月明かりで浮... -
Len*Ren
理性と欲望の天秤2
「ねえ、私がお邪魔だったら、外に出てくけど?」 事情を知っている人のこの発言は、智孝と有羽を赤面させるには充分だった。有羽はそれにプラス、手を左右に勢いよく振っている。 「いや、そんな必要ないから! っていうより、里美がいないと困るし」「... -
Len*Ren
理性と欲望の天秤
家の留守を丸一日預かる。 そういったことは、家族と暮らしていてたまに起こることだろう。それは伊藤智孝(いとうともたか)にも言えたことであり、彼は妹と二人で二日間を過ごすことになった。 しかしこの妹、兄に家事をやらせるどころか、揉め事の種を蒔... -
Len*Ren
イメージカラー
「先輩、バレンタインで俺が言ったこと覚えてる?」 この一言で、先輩の顔はみるみる内に赤くなった。反応から覚えていることが予想できるが、どうしても彼女の口から言わせたくなる。先輩は俺から視線を外し、躊躇いがちに口を開く。 「覚えてるよ。チョ... -
Len*Ren
強引
ドクン、と一つ大きく心臓が跳ねた。右手首に加わった強い力。そして、あと数センチで触れてしまうほど縮まった互いの唇の距離。射抜くような彼の視線にとらわれた私は、瞬きするのも忘れて彼の言葉を聞いた。 「先輩、俺の性別わかってる?」 そんな聞か... -
Len*Ren
不意打ち
8月。夏休みという学生の特権を満喫──とまではいかないが、まあまあ楽しんでいる諫美(いさみ)は、何か飲み物をとってこようとキッチンへ向かった。クーラーがきいている部屋にいても、窓の外から大音量のセミの声が聞こえてくれば、汗がにじむくらいの... -
Len*Ren
はちみつの時間―寝起きの本音―
「ねえ、遼(りょう)。ひざまくらしてあげる。こっちきて」 自室のベッドの上に座り、有羽(ゆば)はそう言って手招きをした。 年頃の男子としてはおいしいのか困ってしまうのか微妙なシチュエーションだが、せっかくの有羽の誘いとあっては断れない。...