女性主人公– tag –
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ONE SCENE STORY
劣等感ていうのは、自分だけが感じるものなんだよ
私は、自分の中に流れる女の血が嫌いだった。男に溺れた母親のようにはなるまいと、必死で自分の中の女を排除してきた。感情の赴くままに動かず、女だからと甘えず、男にバカにされないよう対等に渡り歩こうと生きてきた。だから必死で勉強をした。努力を... -
ONE SCENE STORY
こういう時って幸せだな
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短編小説
最終シーン|女という性(さが)、紅の血
「はいこれ、正吾から。野中さんに渡してくれってさ」 「ありがとう、堀江さん」 あれから一週間近くが過ぎ、私は正吾から頼まれた野中さん宛の小さな紙袋を、今まさに手渡していた。 昼休みの裏庭。人の影も少なく、まだ熱が冷めやらない私はチャンスとば... -
短編小説
シーン3|女という性(さが)、紅の血
「うあっちぃ!!」 「バカ正吾! 何やってんのよ!」 化学の実験での出来事。 正吾は、今の今まで熱していた金属皿を素手で掴んでしまった。使っていない皿と間違えたとはいえ、なんてことをしてるんだろう。 当の本人も予想外のことだったらしく、驚い... -
短編小説
シーン2|女という性(さが)、紅の血
「堀江(ほりえ)、倉持(くらもち)知らないか?」 部長に声をかけられ、私は倉持正吾(しょうご)の居場所を告げた。 「さっき水飲み場で見かけましたけど」 「随分長いな。まさかさぼってんじゃないよな?」 「はは、ちょっと怪しいですね。彼女の姿も... -
短編小説
女という性、紅の血
キーンコーンカーンコーン…… 4時間目の授業が終わり、生徒達は各々行動を開始する。私は今の授業のノートをとるのに時間がかかり、未だ机に向かったままだが、後ろの席にいる野中泉(のなか いずみ)さんは例外ではなく、友達二人と話をしながら昼食を机... -
ONE SCENE STORY
第5話 ありがとう
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ONE SCENE STORY
第4話 彼の浮気が許せない私と許せる彼女
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ONE SCENE STORY
第3話 自分を知るってこういうことなんだ。
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ONE SCENE STORY
第2話 小説を書くって奥が深かった