定時制高校は落ちこぼれの集まり?ノンノン!個性派揃いの働き者ばかりだったよ

「定時制」って聞くと、

『あ、高校受験に失敗したんだ』

と思って、

『落ちこぼれが通う高校』

みたいな、悪いイメージってありませんか?

ぶっちゃけ。

 

大丈夫です、通っていた本人ですら思ってたことなんで^^;

 

実際、私が定時制(正確には『三部制』で午前・午後・夜間の3つの部に分かれてました)高校に通うことになったのは、高校受験を失敗したからで、

いわゆる

「受験に落ちた」

という事実とレッテルは貼られます。

 

まあ、事実ですので言われても別にいいです(笑)

「うん、そうなの。落ちた」

って返します。

 

でも、「受験に落ちた=落ちこぼれ」では

絶対にありません

と、言い切れる自信が、私にはあります。

 

落ちた原因は、インフルエンザと背伸びした志望校だったから

インフルエンザでなくとも、結構ギリギリで入れるかどうかって所を狙っていました。

その高校にした理由は2つ

  • 制服と私服が選べるというちょっと他と違ったところが、何か自分も変われるんじゃないか?と思ったから
  • 学年平均やや上の成績の私が頑張れば入れるということから、偏差値的にも志望校にする生徒が少なかったから

何せ、推薦入試の時には私しか志望してなかった。

 

もう、中学校の思い出なんて振り返りたくないくらいイヤで、

誰も自分のことを知らない所へ早く行きたかったんです。

 

結局、一般入試では私のほかに2名の女子が受けることを知り、愕然としたものです(^^;

 

まあ、そこにきて試験前日にインフルエンザにもかかってしまい、

痛みと朦朧とする意識の中、受験に挑みました。

 

いや、よく頑張った私(笑)

やっぱり体調は万全にした方がいいですね。

「解答欄がズレた」とか「xとyの答えが逆になってた」とか

本当に漫画の世界か?ってことが起きました。

自己採点している時のあのやるせない感じは・・・もう経験したくありません(笑)

 

まあ、落ちた瞬間や先生に報告する時なんかは、やっぱりショックはショックでした。

でも、そんなに「やばい!どうしよう!この先、私どうしたらいいの!?」とは思わなかったんです。

 

なぜか?

 

最善の場合と最悪の場合の2通りを考えていた

改めてみると、これを15にも満たない子が考えてたのかと思うと、私ってすごい(笑)

・・・っていうと、優しい友達が本当にすごいよ!と褒めてくれるので、

恥ずかしいからもう言うのやめます(笑)

 

で、これなんですけど、

受験生の皆さんには、ぜひとも考えておいて欲しいんです。

言ってることは「妹へ。うるさいだろうけど何度も言うぜ~」に書いたことと似てるんですが、

 

なぜ2通り考えるのかというと、

[su_note note_color=”#ffefa6″]<最善を考えるのは何で?>

楽しい学校生活が待っていると思うと、俄然やる気が出る。

やりたいことができる!というワクワクがいい具合の緊張になる。 [/su_note]

で、もう一つは、この場合だと「受験に落ちる」ですよね?

受験に落ちたらどうする?ってことを、予め考えておくんです。

[su_note note_color=”#ffd4da”]<最悪なことを考える必要性>

良くないことを考えるなんてモチベーション下がるじゃん…。

と思われがちですが、案外そんなものかと受け止められます。

そして、最悪の場合と言ってますが、先のことを考えるということなので不思議と安心します。

ついでに、もしそうなっても次の行動にすぐ移りやすい。[/su_note]

いやー、いいことづくめ(笑)

 

で、私の場合ですが、落ちたら

『代々木アニメーション学院』へ昼間通って、

夕方、高校の勉強を頑張る!って決めてました。

 

その頃の『代アニ』は午前(A)と午後(P)の2つに分けたクラス(これがあと10セット)しかなかった。

時間もたったの3時間!いやー短い!

なので、高校の試験(中間や期末)がある日以外、

午前中を声優になるための時間に費やせる!

 

いやー、楽しかった(  ̄▽ ̄)

 

定時制高校に通う生徒のほとんどが、昼間働いたり、職業にするための下準備に励んでいた

私ももれなくそんな立場でした(笑)

昼間働いている人、結構いましたね。

芸能人だっていたし。(卒業生にも)

 

有名どころで言ったら、

  • 中居ちゃん(SMAP)
  • キムタク(SMAP)
  • 山本耕史さん

などなど。

現役で同じクラスには

  • 遠野凪子(現・遠野なぎこ)ちゃん

がいました。1995年のドラマ『未成年』に出てた頃です。

いやー、綺麗な人だったー。

透き通るような肌とか、本当に存在するんだって思いました。

マジで白く輝いたオーラをまとっていたよ。マジで見えた。

 

(テレビで見る限りですが)彼女も同じく家庭に問題を抱えていたみたいで、

それを後に(15年くらい経ってから)知った時には、

「あー、お互いツライ状況にいたんだね」と勝手に親近感を抱いたものです(笑)

 

それはさておき。

仲良かった子でも、歌手を目指している子がいて、

当時はSPEEDという女性メンバーグループの歌のデモテープみたいなのを歌っていたようです。

 

もうちょっと詳しく言うと、

楽譜が読めないアイドルとか歌手のために、

実際に歌にして聴かせて覚えさせる。

っていう方法があるんですよ(笑)

 

誰かが歌って完成させた曲を聴かせて覚える。

この誰かの部分に、同じ事務所で『歌手を目指している子』にやらせることがあるそうです。

なので、いち早くその子が次に発売される曲を既に歌えるっていう(笑)

 

まあ、こんな感じで芸能人もいたし、会社員の人もいたし、漫画家目指して頑張っている子もいたし、アルバイトで稼いで大学目指す子もいたし、ちょっと前なら看護師さん(の卵)もいました。

とにかく、皆に平等にある一日24時間を、

目一杯工夫・駆使して使っている人が殆どでした。

 

特に、ウチの高校の場合、三部制なので、

仕事の都合上、どうしてもその日(曜日)が通えないとなった場合、

校長先生に申請すれば、午前・午後・夜間で授業を変更することが出来ます。

例えば、通常「夜間」に通っている生徒が、夕方からの勤務になってしまった場合、「午前」に変えることが出来るという感じです。

 

 

何でも自分のことは自分で管理しないといけない!ということが精神を強くする

とはいえ、『やっぱり全日制高校に1年でいいから通ってみたかった』という気持ちは確かにあります。

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”oi-i2.jpg” name=””]体育祭とか文化祭とか、お祭り大好き人間のこの私が参加できないとは!!これいかに!![/speech_bubble]

っていう気持ちがいっぱいでしたし、

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”zuru3.png” name=””]制服デートとかしてみたかったわ[/speech_bubble]

という願望もありました(笑)

そんなこと言っても、これに関しては相手がいないことにはどうにもできん。

 

まあ過ぎ去った愚痴はおいといて。

高校に入ると、授業に単位という基準が作られます。

その単位が取れれば進級。取れなければ・・・留年(ウチは退学だったかな?)ですね。

 

ざっくりと言いましたが、義務教育と違って、

「この進路先を選んだのは自分(たち)なんだから、自分の管理はちゃんとしなさい」

という方針になります。

こんなに投げやりではないですが、やる気を出すのも、高校を辞めるのも自分次第ってことです。

 

定時制の場合、この色は濃いです。

もちろん先生達に相談はできますよ^^

 

でも、殆どの生徒が自分で一日の時間をざっとでも計算し(計画立て)、

優先することは何か、逆に切り捨てることは何か、

っていうことを考えてました。

 

あとは、先生達のタイプも「仕事場でいるわ、こういう人w(←愛の目で見ています)」みたいな、

全日制では滅多にない会話もあります。

何せ、朝から学校が始まる17時半まで、移動時間も含め働いている人が多いので^^

 

いやー、皆よく頑張ったなぁ。

 

私のクラスメートはほぼ全員卒業できました。

 

 

最後に

定時制高校のいいところを言いまくりましたが、

別に定時制に通うことを勧めている訳ではありません。

 

もし、自分の意思に反して定時制高校に通うことになっても、落ち込む必要はないよってことが言いたかった。

多くの人達が経験しないことをするんだと思えば、自分が特別に感じることも出来るよ。

という、視点を変える方法を話してみました^^

 

私がこの記事で言いたかったことは、今言ったように

◆「受験に落ちた=ダメな人」と思わないで!

◆最善な場合と最悪の場合の2つを考えることを、ぜひやってみてね^^

◆同年代の子達よりも一足先に社会へ飛び立つのだから、めっちゃ考えるチャンスがもらえたんだよ

ということです。

 

まあ、私が通った高校が定時制の中でも『三部制』という、また特殊な高校だったので、

こういった人達が多かったのかもしれませんが、

根底がくつがえるような大きな違いはないと思っています(笑)

 

もう一つ、これがあったから定時制に対するイメージが変わったというか、

すごく救われたことがあったのでお話します。

 

高校2年になるくらいだったかな?

本屋さんで小・中学と一緒だった同級生(男子)と会ったんですよ。

すんごく仲良しではないけど、会話は続けられるような間柄←ビミョー?

 

その彼が、私の学校事情(代アニ通って、定時制高校も通ってるっていう)を知っていて、こんなことを言ってくれたんです。

 

「ただ単に高校通ってる俺よりも、

好きなことに向かって頑張ってるお前の方が、俺はすごいと思うよ」

 

その時は定時制っていうのが恥ずかしいと思っていたので、高校に対してネガティブ発言をしていたんですね。

それでこんな風に返されたら、うるっとしちゃいます(笑)

なんで、こんなイケメンを私は放ってしまったんだろう?ううむ、惜しい・・・←アホ発言

 

 

ではでは、最後にオチを

実は、私が通っていたこの高校

2004年3月に他の高校と合併して閉校しました。

 

お疲れ様です!

超やわらかい関西弁で話す担任のたなっち(仮)、楽しかったぜ!ありがと~!!

ビックベビーちゃんを抱っこさせてもらった時は、腰が抜けるかと思った(笑)←失礼

体勢が悪かったね(笑)

 

読んでくれた皆さまも、ありがとうございました!!

 

*************************************************************

アイキャッチ画像で動いている集中線は

お友達のパンダ夫妻が紹介してくれたもので、

やっとこさ使いました(笑)

超カンタンに作れることに驚き飛び跳ねたことは内緒にしておこう(  ̄▽ ̄)

 

注意
特に記載がない場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。また小説の著作権は作者にあります。
作者以外の方による過度な引用や無断転載は禁止しており、行った場合は著作権法の違反となります。
このサイトはリンクフリー・スマホ携帯対応です。シェアまたはリンクして頂けると嬉しいです。
ABOUT US
ばなやんヒューマンディレクター / 声優小説家
「自分らしく楽しみながら日々を生きる」をテーマに文章を書いてます。笑顔があふれる世界にしたい。そんな想いをもつ人のちょっとしたきっかけになるといいな(灬╹ω╹灬)モキュ #40代シングルマザー #ゲームも大好き