ばなやんの小説サイト|言葉の魔導士

「死んでしまいたい」と思った時ほど、生きるチャンス

というか、「死にたい」と思った時ほど、

本当は「生きたい!」「私は生きてるんだよ!」「ちゃんと私を見て!」

と、心が叫んでいたと思います。

 

今いる状況が苦しくて。

でも、何をしていいかわからなくて。孤独につぶされそうになって。

考えても仕方のないことばかり頭に浮かんでいた時期が、私にはあります。

 

その頃は、(義父を含め)親に自分の存在を否定されていたので、自暴自棄になっていたんですね。

あまり詳しくはここでは書けませんが、母に今まで生きてきた私の命を否定されたと感じたんです。

 

その中の一つに、「男性じゃなきゃダメ」と言われたことも引っかかってて、

私が男の子だったら、何か違ってたのかな?

と、どうしようもないことを考えたりもしました。

 

「そんなに男がいいの?」「同じようなことをすれば、(母の)目が覚めるかな?」

とか、悪い方にばっかり考えが進んで。

 

でも、結果は惨敗だったんですけど。

 

親たちは自分たちのことばっかりだし、義父には「私も遊びを楽しんでる」と言われたし。

「あー。これは何やってもダメだ」

ってなって。

最終手段で、もう死ぬしかないって思いました。

 

 

心の叫びが聞こえた瞬間

その時は近くには住んでいたけど、離れて暮らしてたんですね。私だけ。

だから、実行するには邪魔が入らなかった。

 

でも、いざ実行しようとした時、「これでも何とも思われなかったら、私無駄死にじゃん…」って思って。

私が死んだら妹どうなっちゃうのかな?
これって逃げてることなのかな?でも、もう無理だ…ごめんね。

あーあ、悔しいなぁって思ったら、心の中で「負けるな」という声が聞こえました。

 

そうしたら、涙がぶわーっと出てきて、一人でわんわん泣きました。

 

その時に思い出したのが、心がボロボロになる前に大好きだった男性の言葉でした。

 

「お前は、人のせいにしないで、ちゃんと自分で考えられるから大丈夫だよ。

あとはもっと自信をもて。そうすれば、何かにぶつかっても乗り越えられるから」

 

私、何やってるんだろう?って自分に腹が立って。

ごめんねなんて、妹見殺しにしといて「ごめんね」じゃないでしょ!

こんなことが、自信もってやった!って言えること?
と、今度は自己嫌悪の嵐。

 

大丈夫、大丈夫。

ちゃんと自分で考えるんだ。

 

私が男だったらとか、女だからなんて関係ない。

 

夜間の高校行ったから、母ちゃんに寂しい思いさせた?

そんなん、志望校に行けなかった私の方がショックだし、

私がいないからって寂しくなるのは、母ちゃんの問題じゃん。

 

自分を見て欲しいと思っても、関心がないなら仕方ない。

もっと、ちゃんと自分を見てくれる人を探せばいいんだ。

 

もう、それからは進むしか道はなかったです。

 

 

あと一つ励みになった言葉と、親友の存在

それで、もう一つ思い出した言葉が、

「もし、本当に困ったら相談くらいのってやるよ」

ってことでした。

 

私にとって、言われた当時も逃げ道となって、すごく安心できたけど、

でもこれを相談したくないって思ったんです。

 

なんというか、その人を困らせたくないっていうのもあったし、泣き言を言うのも嫌だった。

それに・・・

男に走ったなんて、恥ずかしすぎて言えなかった。(今言ってますが^^;)

 

どうせなら、

「あの時の言葉が励みになって、今こんなに楽しいです!」

というようなこと言いたいなって。

 

あの時の私には出来てて、今の私には出来なくなったこと、これって何だろう?と思って、

まず自分を知ることにしました。

 

で、今では切っても切れぬ絆でつながっている親友に連絡をとって(当時は巻き込んじゃいけないと思って、年賀状くらいしか連絡をとりませんでした)、

前に進みたいから、私が思ってること全部話していい?とお願いし、

受け止めてもらえると思った瞬間から、自分を取り戻すための小説作りが始まったのです。

 

ストーリーにうまく組み込ませるのは大変かな?と思いきや、キャラ達はめっちゃ勝手に私の言いたいこと言って動いてくれました(笑)

3年半かかったけど、ツラいこともなく(むしろ楽しすぎて夢中でした)、無駄な時間は一切ありませんでした。

 

批判することもなく全部読んでくれて、死のうとしたシーンには

「読んでて怖かった。生きててくれることが嬉しいです」

と、感想もくれて。

 

私が本当にされたかったことも教えてくれたり。

感想をくれた親友にも、本当に救われました。

 

 

私は、「死にたい」と思ってる人ほど、感受性豊かだと思うんです。

鈍い人なら、死にたいって思わないんじゃないかって。

 

だから、そういう人ほど「生きたい」って方向に力が向いたら、

すごいパワーが出てくると思うんですよね。

周りにも、いい影響を与えられるほどに。

 

だって、人の気持ちに敏感になれると思うから。

 

やっぱり、命がなくなるのは悲しいです。

しかも、自分が価値のない命なんだと思って失われるのは、もっと悲しいです。

 

どうか、生きる道を見つけて下さい。

生きてて良かったと思う人が、もっともっと増えるといいな。

 

おしまい(笑)

 

本に救われたことがある。25歳の時に読んだ良書の話
●救われた言葉を言ってくれた男性は「伊藤智孝いとうともたか」として、同じく救ってくれた親友は「海白彩うみしらあや」として登場する連載小説「Love Case」は第3章までこちらで公開予定です(ただいま改装中)

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ABOUT US
ばなやんヒューマンディレクター / 声優小説家
「自分らしく楽しみながら日々を生きる」をテーマに文章を書いてます。笑顔があふれる世界にしたい。そんな想いをもつ人のちょっとしたきっかけになるといいな(灬╹ω╹灬)モキュ #40代シングルマザー #ゲームも大好き