神奈川に続き、新潟でもイジメ問題が浮上しましたね。
今朝、いじめられていた子のお母さんがインタビューに応えているのを聞いて、涙が出ました。
「新潟の人達には、本当によくしてもらっているし、事を大きくしたくなかった」
これは、お母さんの本音だと思います。
イジメられていた子も、本当によく頑張ったと思う。ギリギリ限界まで頑張った。えらい。
今回のことで思ったのは、次の3点。
- 担任の先生が「やってしまった」ことの重大さ
- 今現在だけでなく、1秒でも未来のことを考えないとダメ
- 子供たち(特に男の子)に伝えたいこと
では上から順にいきます。
①担任の先生が「やってしまった」ことの重大さ
今回の事件で一番悪いのは、やっぱり「担任の先生」。
次にいじめた子供たちの親、
最後にいじめた子供たちです。
いくら子供といっても、3~4年生にもなれば、「言ったら相手が傷つくこと」くらいわかるでしょう。
それをわからないでやっていたとしたら、周りの大人達の責任です。
教えなきゃダメ。人は教わらないとできません。
逆にいうと、教わったこと(人にされたこと)をします。
だから、いじめた子供達は3番目に悪いです。
2番目の親は、いじめたらどんな気持ちになるとか、結局自分のした行動は自分に返ってくるんだということを、ちゃんと教えなかったからということと、自分の子供の行動に気付けなかったことで悪いです。
基本的に、人は自分を軸に考えると思うので、「相手を思ってイジメをしない」がベストですが、それができなければ、
- 「イジメたら嫌な気持ちになる」
- 「自分の価値を下げている」
- 「あとで違う形で自分に跳ね返ってくる」
と、自分軸で考えさせればいいんです。
最後に先生。
この事件、「男子生徒に酷い言葉を担任の先生がぶつけた」だけではないです。
少なくとも、私はそう思ってます。
この先生が「やってしまった」ことは、男の子を傷つけたことだけでなく、
男の子の希望を消し去ったことと、新潟の人達への風評を下げたことです。
男の子のお母さんの言葉から察するに、先生に悩みを相談したことで希望を抱き、それまでどんなにいじめられていても学校に行っていたのに、先生から「○○菌」といじめた子供達と同じことをしたせいで、学校に行けなくなった=希望を失ったのです。
先生に悩みを相談するのは、とても勇気がいりますよね。
しかも「イジメられてる」とまでハッキリ言わなかったとしても、「嫌な思いをしている」というのはなかなか言いづらいです。
それなのに。
もう一つは、新潟県の人達の印象が悪くなったことですよね。
お母さんも言っていたけど、きっとお母さんの周りにはあたたかい人達が多いのでしょう。
でも、ニュースで取り上げられるのは「悪いところ」です。
今回の担任の先生のような人はどこにでもいるけど、そういう悪いところをニュースで報道されると、その土地に住んでいる人達の評価が下がります。どうしても。
取り返しのつかないことを、この先生は「やってしまいました」。
大きいですよ、このことは。
②今現在だけでなく、1秒でも未来のことを考えないとダメ
過去の例を見て、未来に活かす
つい最近、似たような事例があったのだから、神奈川の男の子がどういう気持ちで過ごし(過去)、自分の意思を告げることでどう気持ちの変化があったのか?そして、生きる未来が明るくなったのか?
これくらいは、同じ「生徒をもつ先生」なら考えて欲しいですよね。もちろん、大人全体で考えた方がいいですけど。
ちゃんと考えていたら、自分の生徒には言わなかったでしょう。(それで言ったら、もう先生やめた方がいい)
男の子が希望を失うこともなかったし、新潟の人達の印象も悪くならずに済んだはずです。
自分がこの言動をすることで、相手はどう感じるか?
これを1秒でも先を見据えてとったことなら、結果は違います。
担任の先生は冗談のように言っていたと証言はあるけれど、言われた男の子がどんな未来になるか?を1秒でも考えていたら、発言自体なかったでしょう。
それでも言ったなら、本当に先生やめた方がいい。
考えてなかったから、軽はずみな言動をとったんでしょ?って思います。
マジね、それで最初「絶対に言ってない」と嘘ついたんだから、この先生は「今、その時」のことしか考えられないんだろうね。
③子供たち(特に男の子)に伝えたいこと
担任の先生がしたことは「悪い」。
それは、まぎれもない事実。
ここで学んで欲しいのは、
たとえ「先生」と言われる大人でも「嘘」をつくし、完璧ではない。
親も同じ。
大人ってスゴい所もあるけど、弱いところももちろんある。
ズルい大人もいるけど、カッコいい大人も必ずいる。
だからね、自分が「この人のここがカッコいいな」と思ったら、そのカッコいいところを見て・マネしてね。
たくさんの大人の、カッコいいところ・スゴイところを見て、夢を持って下さい。
そして、目標となる人を見つけたら、その人のいいところと弱いところもちゃんと見て下さい。
「嘘をついてない僕が学校行けなくて、
嘘をついてる先生が、なんで学校に行けるの?」
うん。私もその通りだと思う。
ホントに、その通り。
つらかったよね。楽しみにしていた学校の行事があったんだもんね。
大人は、自分の今のことだけじゃなくて、子供の未来を考えなくてはダメ。
そうしないと、過去や現在の私達をお手本にした子供達が大人になった時、その未来の子供達は一体どうなってしまうのでしょうか。
人って、そうやってつながっているのだから、自分の今だけを考えて生きるのはやめましょう。
立派なことを言わなくてもいい。カッコ悪いところも見せないと、カッコいいもわからない。
「自分はこの時こう思ったから、こういうことをしたんだよ」って、それを教えるだけでもいい。
過去を学び、現在に活かし、未来につなげる。
これを子供たちに教えつなげていくのが、私達大人の責任。
今回も読んでくれてありがとうございます。
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