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今回はプロットの組み立て方を公開します。プロットはざっくり言うと、ゴールまでの流れをポイントを押さえながら決めるということです。
そして、前回にも言いましたがテーマの中で一番伝えたいことを『転』にもってくると、ストーリーが盛り上がるのでお勧めします。
プロットの組み立て方
起|テーマなど設定方法やマインドの話
1.有羽の小説「初恋」の一部を載せる
→里紗が「この続きは?」とリクエストするが、書く気がないと答える有羽(振られる設定だったけど、主人公の男子が余計に女性不信になりそうだからやめたという理由)
→じゃあ自分が書いてみようかな?
→彩に教えてもらう
2.テーマはどういうの?
→自分が一番伝えたいこと。
→有羽のテーマ設定の仕方。
⇒視野を狭くしたくないので、自分とは反対の意見を書き出すため。今自分がどんなことを考えたり興味あるのかを知るため。あとは尊敬している人や大切にしている人のスゴいところを残しておきたい。
→彩は有羽の話を読んで触発されて書くことが多い(違うパターンを書きたくなる)
3.キャラクター設定について
→一番は身近な人をモデルにする。こんな時、このキャラクターならどうする?を考える。で、なるべく幼少期の引っかかりを入れる(背景にする)といい。
→異性を書く時は、言葉の使い方を変えるだけで印象も変わる。
男言葉・女言葉だけでなく、地の文でも「頭痛がする」と「頭が痛い」にしてみるとか。
承|実際にテーマなどを設定してみる
1.手っ取り早いのは、自分の考え方と真逆の人との実際の会話を元に短編1000文字くらいの小説を書くこと。
→テーマをタイトルに仮設定
2.キャラを考える
→自分を主人公にし、有羽との考えの違いを題材にすることを決める里紗
→実際にキャラ設定をする
→タイトルをほぼ確定させる
「だって、浮気でしょ?」有羽が言ったことを使わせてください!!とする
3.プロット決め
→有羽のやり方で流れを決める。
起:友達(有羽)の発言(考え)に衝撃を受けたという話から
承:自分の彼氏や状況の話
転:友達の考えを聞く
結:やっぱり浮気はいやだけど、自分の行動を見直すきっかけになった。彼を見るようになった。疑わなくなった。彼が変わった。
転|恋愛トーク。浮気について有羽の考え方
1.柊(里紗の彼氏)は自分(有羽)のことが好きだから手を出してくるわけではない
→ギャンブル性の強さというか、手に入らないものに興奮してるだけ
→有羽が柊を好きになれない理由。
⇒里紗と自分が友達だと知っていて手を出してくる人は好きになれない。里紗との仲がギクシャクしてもいいと思ってるということ。自分の好きな人の友人関係を壊そうとするなんて、本当に好きなの?と思うから
2.恋愛も友情も信頼関係で成り立っているようなものだから、そもそも「浮気するんじゃないか?」と疑って見るのはよくない。
→それじゃあしちゃうよね。
3.浮気が許せる理由
(ネタバレするので伏せます)
結|小説を書き上げた里紗の感想や思い
1.あれから有羽の言ったことと自分のことを振り返ってみた
2.小説を書くことで人や物事を深く知ろうとするようになった
3.それらを知ると、人に見せたくなる
4.結果、小説を書くのは楽しい
こんな感じで流れを組み立てます。
私はこのプロットを考えている段階で『入れたいセリフや表現』をポイントとしてワードに書き出します。もしくはアナログでメモる。
そういうメモ帳機能があるといいなと思いました。
まあ、本編(執筆)画面の一番最初をメモ帳代わりに使えばいいって話ですけどねw
重要なことを言います
プロットの書き方をお伝えしましたが、何が何でもこの通りに進めなくてはならないということはありません。
むしろ、プロット通りに進めなきゃ! とするのは絶対にやめてください。
というのも、小説を書くにあたって、自分自身に制約を設けてしまうと書きたいことが書けなくなったり、書くことが苦痛になってきます。
自分のために書くことが目的なのに、これではいけません。
伝えたいことの一つは、ストーリーの大黒柱として変えてはいけませんが、それ以外は自由です。
実際にこのプロットで出来上がった作品を読んでもらえればわかりますが、結構変えています。
ラストと伝えたいことはそのままです。
でも書き方のテクニックうんぬんよりも、思考法の方が大事だと思い、テクニック部分はカットしました。
私の場合、キャラ設定を練りに練りますので、勝手にしゃべるし動いてくれます(笑)
でも、その方が小説にも動きがあるので面白いです。自分で言っちゃうけど。
プロットも大事ですが、それより何より、自分が楽しんで書くことが重要です!
以上で執筆ツール『Nola』を使っての執筆までを終わりにします。
実際に書き上げた作品は以下のリンク(ボタン)よりお読みください。