先日のある女性議員の謝罪会見の報道を見て、感じたことを書きます。
議員さんのことを書きますが、政治については触れません。
その女性議員さんは、記者に向けての会見を始める前に深々と頭を下げました。
頭を下げていた時間は8秒。
そうしてお辞儀を終えた議員さんの表情は、固く目をつぶっていました。
くしゃくしゃとしかめているくらい、力を込めていたんですね。
ナレーションでは、
「涙をこらえている様子でしたが、涙がこぼれることはありませんでした」
とありました。
はい。ここで私の違和感です。
私は、この議員さんは『涙をこらえていた』のではなくて、反対に『涙を出そうとしていた』と思いました。
その理由は2つ。
①人が涙をこらえる時は、『口に力を入れる』から
②頭を下げた状態で、ぎゅっと目をつぶると涙がにじんでくるから
①人が涙をこらえる時は、『口に力を入れる』から
①は口を真一文字にしたり、唇を口の中に含んだりするので鼻の下が伸びたりします。
何か一言でも発したら涙がこぼれてしまいそうなので、「ぐっとこらえる」んです。
だから、口元に力が入ったり、口元が小刻みに震えたりします。
この行動はよほど意識をしない限り気付けないはずです。(役者をしていても)
この議員さんは目をぎゅっとつぶっていたけれど、口元にはさほど力は入っていませんでした。
ここに違和感です。
②頭を下げた状態で、ぎゅっと目をつぶると涙がにじんでくるから
②は、実際にやってみるとわかると思いますが、頭を下げるので、血流が頭部に集中します。
涙線も刺激するので、うっすらと涙の膜をはることができるんです。
なので、私は女性議員さんは『涙をこらえていた』のではなくて『泣こうとしていた』んだろうなって思いました。
じゃあ、なんで泣こうとしたのか?
これも推測ですけど、女性って「何かあるとすぐに泣く」という世間のイメージから、反対に何か大きなことがあった時に泣かないと、
『(女のくせに)泣きもしないなんて、かわいげがない』
って言われるんですよ。
私は、よく言われてましたw
男性は「男のくせに泣くんじゃない!」って言われるけど、
女性は「女のくせに泣かないのか!」って言われる。
恐らく、この女性議員さんは「泣きもしないなんて、かわいくないわね」って言われてきたことが多かったんだと思います。
議員さんになるくらいだから、相当悔しい思いもしただろうし、気は強いと思います。
気が強い女性は、よく言われるんですよね。
「かわいげがない」って。
だから、別にこの議員さんが泣こうとしたことも、その理由もわかります。
だけど、それをどこで見せるのか?は、もう少し考えた方がよかったかな?と思いました。
多分、相手はその会見を見ているだろうから。